秋の深まりと共に、甘み・赤みを増している甘柿を代表する「富有柿」。
福岡県の筑後川流域に広がる耳納蓮山、気候は年間平均気温１５．９℃、年間平均降水量２，１５５．５ｍｍと気象条件に恵まれており、この豊かな自然環境に恵まれた耳納蓮山麓地帯は「富有」柿の銘柄産地として知られています。こちらの富有柿は、果色が赤く綺麗で丸く愛らしい外観、果皮は橙紅色で光沢があり、果肉は緻密・多汁で糖度も高く、みずみずしくシャキッとした歯ざわりが特徴です。
１１月下旬に最終収穫したこの富有柿を鮮度が落ちないうちに、すぐに１個ずつ真空包装して、新鮮なまま冷蔵保存したのが「冷蔵冨有柿」です。冷蔵することによって糖分が増し、甘さとコクが引き出されます。美味しさを逃がさないようにポリエチレン製の袋でパックしてありますので、商品到着後も真空包装を破らずに、冷蔵室の野菜室や一番奥など温度変化の少ない場所に保存いただくと長期保存が可能です。
「冷蔵富有柿」とは・・・
いくら温暖な九州地方でも１２月の後半にもなると柿の産地では夜には霜がおります。
柿は樹上で霜にあたると軟化（通称やわ）してしまい商品価値はなくなります。
基本的に完熟した甘柿は軟化しやすいため、通常であれば長期の保存には向きません
しかし、近年は保存方法の冷蔵技術が向上に伴い、富有柿を袋にいれて冷蔵庫で保管する事により秋の次ぎの冬を通り越して春先の４月くらいまでの長期間の貯蔵が可能になりました。
ちなみに出荷される富有柿は１１月頃から生柿販売用と冷蔵貯蔵用に分けられます。
従って、「冷蔵富有柿」も中身は、秋にお召し上がっていただいた通常の富有柿と全く同じです。
「袋をかける理由」とは・・・
富有柿に袋を掛ける事により富有柿の呼吸を押さえる事ができます。
詳しく説明しますと、袋の中で富有柿が呼吸する事により袋の中にＣＯ２（二酸化炭素）
が充満し、富有柿自体が呼吸できなくなり（窒息状態）結果的に仮死状態になるわけです。
仮死状態になると富有柿自体の体温も下がります。
あとは追熟を防ぐために冷蔵庫に保管する事により長期保存が可能になったわけです。
また、袋をかける事により蒸散や冷風による「しなび」を防ぐ事もできます。
柿が大好きな方へ、今年最後のあま～い柿をお召し上がりくださいませ♪♪
